10 August 2014

Tinker Taylor...

この数カ月、「そろそろ勉強に本腰をいれて取り組まないと」という焦燥から、昔のように本を読まなくなってしまった。僕の脳ミソはとっても無能なので何でもすぐに忘れてしまう。何度それで痛い目をみたことだろう。
忘れていく分以上のインプットを続けないと自分の中が空っぽになってしまうのではないかという恐怖があって、それが今まで僕を活字に駆り立て、今の生活に辿りついたような気もします。

最近、減った読書に代わって休日前の夜に見る映画が、とても大切なものになりました。
今日は個人的にお気に入りの映画をご紹介します。


『裏切りのサーカス』
原作はジョン・ル・カレのTinker Taylor Soldier Spy。ご存知の方も多いでしょうが大傑作「スマイリー三部作」の一つです。早川から翻訳もでていますが別ものといってもいいでしょう。訳はイマイチですが(偉そうに、、、)、こちらもなかなか面白いです。
私、スパイ映画には目がないのですが、この映画には007をはじめとした大作スパイ映画のような派手なアクションもお色気も殆どありません。
キャストは微妙に豪華ですが、ジジイ達が2時間ひたすらボソボソ喋っている地味な映画です(笑)
最初、レンタルで見た時は半分すぎるまで話の筋を追うどころか登場人物の名前(偽名や暗号名が前フリもなく出てくるので^^;)すら覚えることができなかったのですが、どーしても悔しかったので再レンタル。
不思議なことに、二週目は絡まった糸を解いていくような快感を味あわせてくれます。3週目は更に面白い。結局DVDを買ってしまいました(笑)
「ただジジイがしゃべくる」という一本ですが、エンディングのLa merが流れた時に味わう虚しさ感動は請け合います。
ちなみにエンディング曲'La mer'の英題は'Beyond the Sea'なんですが、'Beyond thou See'つまり「一見しただけでは解らない」というサインと取るのは考えすぎでしょうか(笑)



La Mer



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