そして、ペーパーバックを開いたとき、映画を字幕なしで見たときの絶望感に打ちひしがれるのも、その類の人ではないだろうか?笑
勿論、小説はそもそもの基礎語彙が圧倒的に足りないということもあるし、映画なら基礎的リスニング力が追いついていない可能性もある。
しかし、語彙が偏っている専門書は慣れ次第で結構読めたり、綺麗なニュース英語は思いのほか聴き取れたりするのも事実だ。
そこで
熟語が大事なんじゃね?
今まで無理してペーパーバックを何冊か読んできたけれど、簡単な単語の連続なのにどうしても意味が解らないことが良くあった。
映画も然り、聴き取れない個所を英字幕で見ると知らない熟語だった、なんてことが多い。
日常会話ではラテン語やフランス語由来の小難しい単語よりも平易な単語が好まれる。日本語の日常会話でも漢語が滅多に使われないのと似ているか。(英語も日本語も近代に国家意識が拡がって固有語を使う運動が発生した歴史があったりする。結局どちらも失敗したけど。)
連続する音声から「意味の纏まり」を抽出するには、知識として単語や熟語を知っている必要がある(と思う)。特に成人して「外国語」として学習している場合にはね。
映画のような日常語が聴き取れない理由は「聞き慣れないカジュアルな発音」よりも「表現そのものを知らないこと」が原因ではないかと思ったわけ。
あと、まぁ準一級にも必ず熟語の問題があるから、その対策にもなるかな?なんてw
前置きが長くなったけれど、そんな私の「弱点」である英熟語を克服しようと思いZ会出版の『解体英熟語』を購入した。
著者は速単こと『速読英単語』で有名な風早寛氏。24歳にもなって受験生向けの教材を買うのは、ドキドキするのだけど(謎)
いや、全年齢向けでタメになるもの。実は塾で教えている生徒の一人がこれを使っている。その子は読解は未熟なのにマニアックな熟語の問題は得意だったりして、講師たるもの生徒に負けてはなるまいと本書を選んだわけ。
1000個近くの熟語が載っている中で、まだ200弱しか進んでいないが、薄々と効果を感じはじめてます。例えば、いままで「単語」で捉えていたものを「熟語」として捉えることで、より正確に読めたり。これ結構大事。
学習のやり易さは普通、というか文句はないレベル。良いってことなのかもね。
インデックスが充実しているが、殆ど使っていない。そのためにレイアウトが微妙になってる気がする。
熟語についての説明が詳しくなされていて一応読むけれど、あまり頭には入ってないかなぁ。
問題集にもなっているので復習はやりやすい。個人的にはそれが一番気に入っています。
一日10個程度のペースなら一周するのに3カ月かかるので、受験生は遅くとも3年の夏休み前には始めると良いでしょうね。英単語と文法の学習もある程度終了してからのが望ましい。
英検は2級でも準1級でも必ず熟語の問題が確か5問程度出題されるので、合格ラインにギリギリの方には有効でしょう。遠く及ばない方の場合、まずは単語から、でしょうけど。
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